この記事は、副業を始めるきっかけとなった休職・復職の体験談を整理しているシリーズの第4弾となります。
7時間の時短勤務を経てフルタイムに戻る中で、働き方や時間の価値観が大きく変わり、副業を始めるきっかけとなりました。
復職のスタート:7時間勤務と業務の調整
復職してすぐは7時間の時短勤務から始めました。
また、休職前は責任あるポジションを担当していましたが、正直その業務が大きな負担だったため、代理で務めていた同僚がしばらくの間、引き続きそのポジションを担ってくれることになりました。
復職直後、上司から「無理なく」と声をかけてもらったのですが、その時の私は「頑張りたい気持ちがあるのに、頑張らせてもらえない」と感じてしまっていました。
今振り返ると、あの言葉は私が長く働き続けられるようにという上司の配慮だったと理解できますが、当時は焦っていたんだと思います。
「早く普通に戻らなきゃ」「療養して良くなったからもう大丈夫」という気持ちが強かったのかもしれません。
結果的にこの時期に焦る必要はなく、やはり無理なくできる程度で続けることの方が重要だと今では思います。
7時間勤務のメリットとデメリット
初めて時短勤務をしてみての感想は、「最高!」です。
それまでの私は、フルタイムをこなすために早出して早めに帰宅する生活をしていたのですが、時短勤務のおかげで朝に余裕ができたことが本当にありがたかったです。「7時間勤務にするだけでめっちゃ気が楽じゃん!」と心から思いました。
一方で、当然ながら給与は下がります。さらに私の会社は時短勤務になると役職手当がつかなくなる仕組みだったため、その減収はかなり大きなものでした。もしも役職手当が時間相当で減るだけなら、私は今でも時短勤務を続けていたかもしれません。
フルタイム勤務に戻した理由
その後、結局私はフルタイム勤務に戻すことを選びました。
理由はシンプルで、給与と仕事内容のバランスが見合っていないと感じたからです。8時間勤務にするだけで役職手当が復活し、収入が大きく変わるのなら、その方が合理的だと思いました。
仕事内容そのものは嫌いではなく、むしろ開発業務に集中できるのであれば楽しいくらいです。責任あるポジションによる配慮や報告が絡む仕事より、コードを書いて成果を出す方が自分には合っているのだと改めて実感しました。
この辺については、人それぞれ価値観や家族の形があると思うので、どのような働き方をするのかは業務の内容等にも寄るかなと思います。
私は、時短勤務を経験した上で選択することができたので、やってみて良かったと思っています。
働き方観の変化と副業へのきっかけ
ただ、フルタイムに戻しても、以前のように残業を重ねて稼ぐという働き方は選ばなくなっていました。
休職を経て、「自分の時間を切り売りして稼ぐ」のは、子供たちを大切にすることも、自分を大切にすることもできないと感じたからです。
「私の時間をどう使うか」――それを考えるようになったとき、休職中によく見ていたYouTubeで副業の動画に出会いました。
残業で疲れ果てていた頃とは違い、寝かしつけ後に気力が残っていた私は、「これなら自分もできるかもしれない」と思い、YouTubeを開設してみたのです。
いろいろな動画を見たり調べたりする中で、私は「稼ぐためだけにやるよりも、自分や他人の役に立つことの方が長く続けられる」と感じ、方針を決めました。
こうして、私の副業生活はスタートしました。
まとめ
復職を通じて、私は「無理をしない働き方」と「自分の時間の価値」を考えるようになりました。
フルタイムに戻す選択はしましたが、残業ではなく副業に挑戦することで、「自分と家族のために時間を使える」という新しい働き方を模索しています。
同じPC作業でも、仕事の残業は「時間を搾取されている感覚」でしたが、副業は「自分の資産を築いている」というワクワク感があります。
これが私にとっての大きな違いであり、副業を続けたい理由でもあります。
きっと人によって感じ方は違うと思いますが、私と同じように「時間の意味を変えたい」と思っている人には、副業は選択肢のひとつになるのかもしれません。