この記事は、私の育児方針を整理するシリーズの第4弾です。
今回のテーマは「誠実に生きる姿を見せて伝えること」
子どもは言葉よりも、親の姿勢から多くを学びます。
誠実に、自分を大切にしながら周囲とも調和して生きる姿を見せること。
それが、子どもに「自分もそうしていいんだ」と伝わる一番の教育だと思います。
子どもにとって、親の言葉よりも強く残るのは「親がどう生きているか」だと思います。
どんなに「自分を大切にしなさい」と伝えても、親が自分を後回しにして無理ばかりしていたら、子どもは「そうするのが当たり前なんだ」と学んでしまう。
逆に、親が誠実に、自分を大切にしながら周りとも調和して生きていれば、「それでいいんだ」と安心してくれるのではないでしょうか。
私も完璧ではありません。つい無理をしてしまうこともあります。
でもその姿を隠すのではなく、「今日は疲れたから休むね」と正直に言うようにしています。
それは弱さを見せるのではなく、誠実に生きるひとつの形だと思うからです。
子どもは親の背中を見て育つ──その言葉を信じて、私は日々の選択の中で「自分の姿勢そのものが教育になる」と意識しています。
誠実さとは何か(私の考え)
「誠実」と聞くと、嘘をつかないことや人に優しくすることを思い浮かべるかもしれません。
でも、私が大事にしている誠実さは、それだけではありません。
- 無理をしていないこと
- 自分の弱さを隠さずに見せること
- 本当の気持ちを正直に伝えること
たとえば、私はつい頑張りすぎてしまう性格ですが、「今日は疲れたから休むね」と正直に言うようにしています。
それは弱さを見せているのではなく、「休むことも大切なんだ」と子どもに伝える一つの姿勢だと思っています。
私が意識している4つの実践
次に、具体的に意識して実践している4つのことをご紹介します。
無理をしない
子どものためにというよりは、私自身のためでもありますが、心が拒否するようなことは無理に合わせたり、思ってもいないようなことを言ったりはしないようにしています。
そうすることで、自分の心が判断基準になるため言動のブレが少なくなります。
弱さを隠さない
私は子供が弱音を吐ける相手になりたいと思っています。それは私自身が子どもの頃にできなかったことであり、今でも正直苦手です。
でも、子供に弱音を吐いて欲しいと思っている以上、私もある程度見せた方が子どもも言いやすいのではないかと思っています。
もちろん、大人として何でもかんでも見せる必要はなく、「今日はちょっと疲れたなぁ」「お仕事忙しかったなぁ」「ちょっと体調悪いなぁ」くらいのことで良いのでは、「お母さんでもそういう日がある」という例にしてもらえたらいいかなと思っています。
行動で誠実さを見せる
当たり前なことではありますが、誠実に関わる上で一番大切にしているのは「約束を守る」ということ。
その約束はどんな小さな約束でもです。「○○してからにしようね」「後で○○しようね」といった小さな約束全てにおいて、言いっぱなしではなく、きちんと実行していくことを一番大切にしています。
言ってることとやっていることが矛盾していると子供も混乱してしまいます。
もちろん「○○できたら、△△しようね」という約束をした場合、○○ができていなければ△△はしない。というのも約束を守る形です。
そこを甘やかすと「約束」の重要度が下がるので、言ったからにはこちらも言った通りに対応します。
なので、できるだけ達成できるような約束を提示してあげるのが親としての甘やかしなのかなと思います。
言葉でも誠実を伝える
もちろん、背中を見せるだけではなく、言葉でも伝えています。
「あなたは大事な存在だよ」「どう思う? どっちにしたい?」「今どんな気持ちだった?」
これらは、シリーズ第1弾〜第3弾でお話ししてきた自己肯定感・自分で考える力・気持ちを大切にする力につながる声かけです。
ただ伝えるだけでなく、「こうやってあなたも人に伝えていいんだよ」という例を見せているつもりでもあります。
言葉にすることは、将来子どもが自分の気持ちや考えを表現するための練習にもなるのではないかと思っています。
うまくできない時にどうしているか
もちろん、私も毎日完璧に「誠実」でいられるわけではありません。
忙しくて子どもの気持ちを最後まで聞けないこともあれば、イライラして強く叱ってしまうこともあります。
そういう時は、落ち着いてからや翌日に「昨日は強く怒ってごめんね。お母さんはこう思ったんだよ。でも怒りすぎだったと思う、ごめんね」と、自分がやりすぎたと感じたことを素直に伝えるようにしています。
大事なのは、失敗を隠すことではなく、正直に向き合い直そうとすること。
完璧にできなくても「親も間違えることがある」「でも誠実に向き合えばいいんだ」という姿勢そのものが、子どもに伝わるのではないかと思っています。
まとめ:誠実に生きる姿を見せることが、子どもへの最大の教育
子どもにとって、親の言葉よりも強く残るのは「親の生き方」だと思います。
私は誠実に、自分を大切にしながら周囲とも調和して生きる姿を、子どもに見せていきたい。
その姿そのものが教育であり、安心につながると信じています。
親が自分の気持ちを正直に扱う姿を見せることで、子どもは「自分もそのままでいい」と感じられるようになる。
その安心感こそが、子どもの自己肯定感や他者への信頼の土台になっていくのだと思います。
ここまで読んで下さりありがとうございます。
「誠実に生きる姿を見せること」──これが、私の育児方針の最後の軸です。
4つの軸を通して伝えたかったのは、子どもが大人になったときに「自分の心を守れる力」を持っていてほしいという願いです。
あなたは子供が大人になった時、どのような関わり方をしたいですか?
この記事が、日常の関わり方を見直すきっかけになれば嬉しいです。