この記事は、私の育児方針を整理するシリーズの第3弾です。
今回のテーマは「自分の気持ちを大切にする力を育てること」
子どもには「自分の気持ちを大切にしていい」と伝えたい。
小さな場面での自己尊重の積み重ねが、将来「心を守る力」につながると信じています。
子どもに一番伝えたいことは、「自分の気持ちを大切にしていい」ということです。
周りの期待や空気に合わせすぎると、本当の気持ちを置き去りにしてしまうことがあります。
でも、自分の心の声を無視し続けると、いつか自分を守れなくなってしまう。
私はそうならないように、日常の中で「自分はどう感じてる?」と問いかけるようにしています。
たとえば、遊びたくないのに「みんながやっているから」と我慢してしまうとき。
私は「やりたくないならやらなくていいよ」と伝えます。
それは、わがままを肯定しているのではなく、「自分の気持ちを大事にしていいんだ」と実感してほしいからです。
小さな場面であっても、自分の気持ちを優先できた経験は、将来「ここから先は無理」と境界線を守る力になると信じています。
なぜ大事だと思うのか
子どもが将来、自分の人生を歩むときに欠かせないのは、「自分の気持ちを知り、それを無視しない力」だと思っています。
自分の気持ちを大切にできれば、自然と他人の気持ちも尊重できます。
逆に、自分を押し殺してばかりだと「私は合わせているのに、どうして相手は合わせてくれないの?」と不満をためこみ、心が疲れてしまいます。
だからこそ「自分の気持ちを守っていいんだ」と幼い頃から伝えていきたいのです。
自分の気持ちを大切にできるとどうなるのか
自分の気持ちを大切にできると、ただ「わがままになる」ということではありません。
むしろ、自分を尊重できるからこそ、他人の気持ちも大切にできるのだと思います。
「私は私の心に従うから、相手の心も尊重する」というスタンスの方が、心の負担は少なくてすみます。
反対に、自分を犠牲にしてばかりだと「私は我慢しているのに、どうして相手は…」と苦しくなってしまうのです。
自分の気持ちを大切にすることは、自分を守ることにも、他人を思いやることにもつながる。
これが私がこのテーマを大事にしている理由です。
私が意識していること(具体例)
日常の中で、私は子どもに「自分の気持ちを知る練習」をしてもらうようにしています。
- 声かけ
「○○くんの気持ちはどう?」「どんな気持ちになった?」と、その時の感情を聞いてみる。
嬉しいとき、悲しいとき、怒ったとき――言葉にすることで「自分は今こう感じているんだ」と自覚できます。 - 日常の場面で
学校や保育園からの帰り道に「今日は楽しかったことは?」「嫌だったことは?」と聞きます。
息子はだいたい「楽しかったこと」しか答えませんが(笑)、時々「寂しかった」「怒った」という気持ちも出てきます。
それを聞けるだけで「ちゃんと感じていいんだよ」と伝えられると思っています。 - 肯定する
どんな気持ちであっても「そう感じたんだね」と受け止めるようにしています。
たとえそれが否定的な気持ちであっても、まずは「存在していい感情」として扱うことが大切だと思うからです。
うまくいかない時もある
もちろん、いつも理想通りにできるわけではありません。
こちらが忙しい時や余裕のない時には、子どもの気持ちを最後まで聞いてあげられないこともあります。
また、子どもが本音を言わずに「お母さんはこう言ってほしいんだろう」と合わせてしまうこともあります。
本当の気持ちを聞き出すのは、時に根気が必要です。
それでも私は「聞こうとする姿勢」を持ち続けたいと思っています。
完璧にできなくても、「自分の気持ちは大切にされるんだ」という経験が積み重なれば、子どもは自分の心を大切にする力を育んでいけるはずです。
まとめ
「自分の気持ちを大切にする力」は、子どもが大人になってからも一生、自分の心を守る基盤になると思います。
他人に合わせる優しさも大切ですが、その前に自分の気持ちを知り、それを大事にできること。
その積み重ねが「私は私でいい」という強さにつながると信じています。
私はこれからも「気持ちを言葉にする機会をつくること」「どんな気持ちも受け止めること」を大切に、子どもと向き合っていきたいです。
-
-
誠実に生きる姿を見せて伝える|子育てで大切にしていること④
この記事は、私の育児方針を整理するシリーズの第4弾です。 今回のテーマは「誠実に生きる姿を見せて伝えること」子どもは言葉よりも、親の姿勢から多くを学びます。誠実に、自分を大切にしながら周囲とも調和して ...